今回のお客様のご要望は2点でした。
①右側の作業場のシャッターの上に
屋根を掛けて車を1台駐車したい。
②左側のスロープに雪が積もらないように
アプローチ屋根を掛けたい。
いろいろ考えましたが、積雪を考慮すると
やっぱりジーポート2台用が良いみたいです。
当初は4本柱のジーポートで検討しましたが
作業場と住宅が平行に建っていなかったため
柱がシャッター、スロープの邪魔になってしまいます。
う~ん… しばし熟考。 ん! 横向けちゃう?
本来とは違う使い方ですが6本柱のジーポートを
横向きに設置することにしました。
この向きならシャッターとひさしの間に屋根を
差し込めるし、住宅側も屋根を斜めカットして
すきまなく設置することが出来ます。
通常2m10㎝の柱間隔を2m70㎝に広げることで
カーポートとして車の出入りも問題ありません。
構想はまとまりましたが実行するのが大変です。
作業場シャッターからの出入りに邪魔にならず、
スロープを車いすで通る邪魔にもならないように…
シャッターや住宅のひさしの高さを確認し
6本の柱の位置や間隔を慎重に確認します。
(柱間隔を通常より60センチほど広げるため
屋根材を0.6ミリ→0.8ミリに変更しました。)
なんとか作業場のシャッターとひさしの間に
屋根を差し込み、すきまを最小限に出来ました。
住宅側も柱をなるべく建物に近づけ
ひさしの上ギリギリに屋根を設置。
干渉する部分は斜めにカットしました。
こんな感じの変形カーポートの完成です。
これで雨の日や雪の日も作業場と住宅の行き帰り、
車いすでのスロープの通行も濡れずに済みます。
柱の位置や間隔、屋根の高さ、角度等
非常に難しく、悩み、時間もかかりましたが
ほぼ、お客様のご要望を形にすることが
出来たのではないかと思います。
『こんなの無理かなぁ』と思っても
まずはMADOショップへご相談ください。